視察旅行チューク諸島ダイブ・エスー   ダイブ・エスー dive_esuchロゴ


 今回、以前から憧れていた世界最大の環礁を持った島であり、その穏やかな環礁の中に大小様々な沈船が
沈んであるチューク諸島に行って来ました。ダイビングインストラクターから見たチューク諸島の自然を、
ご紹介させていただきます。

チューク諸島について ダイブ・エスー

 チューク諸島は日本から空路5時間半、西太平洋、カロリン諸島に248もの島々からなる世界最大の
環礁であり、現在ではミクロネシア連邦のチューク州に属します。言語は英語とチューク語です。
かつてはトラック諸島と呼ばれ、スペイン・ドイツの植民地を経て、第一次世界大戦後、日本の委任統治領
になり、日本海軍の一大拠点になりました。戦後、アメリカの信託統治領を経て、1978年にミクロネシア連邦
として独立しました。
 第二次世界大戦中にアメリカ軍の猛攻撃を受けたことにより、環礁内に大小40隻以上の船が沈み、現在は
世界的に有名な沈船ポイントになっています。

チューク諸島のダイビング ダイブ・エスー

 基本的には1日2本の、のんびりダイビングですが、リクエストにより追加ダイブが可能です。
ダイバーは沈船ダイビングが大好きな欧米のダイバーが主ですが、日本人スタッフのいるダイビング
サービスが2軒ありますので、日本人のダイバーや釣りやカヤック、スノーケリング、イルカウォッチング、
未開の島でのキャンプを楽しまれる方々が訪れています。

 ダイビングポイントは、環礁内の沈船や珊瑚を楽しむポイントと環礁外の大物を楽しむポイントに分かれます。
環礁内のポイントは、波も穏やかで流れも少ないので、初心者から楽しめますが、大小40隻以上ある沈船ポイントは
平均深度が深くなりがちですので、アドバンス以上の資格と、トレーニングを詰まれていかれた方が、より楽しむことが
出来ます。水中ライト、ダイブコンピューター、フロ−ト等の安全器材は必要です。

 水温は年間を通じて28度から30度なので1年中ダイビングが楽しめます。特に1月〜3月が環礁内の透明度が上が
りますので、沈船ダイビングには最適なコンディションになります。

ジープ島 ダイブ・エスー dive_esuch
リオデジャネイロ丸 ダイブ・エスー dive_esuch
船体に付いた珊瑚 ダイブ・エスー dive_esuch
97式中戦車 ダイブ・エスー dive_esuch
ジープ島 リオデジャネイロ丸 船体に付いた珊瑚 97式中戦車
キミシマ環礁 ダイブ・エスー dive_esuch ゼロ戦 ダイブ・エスー dive_esuch 生活用品 ダイブ・エスー dive_esuch 戦艦大和の砲弾 ダイブ・エスー dive_esuch
キミシマ環礁 ゼロ戦 生活用品 戦艦大和の砲弾

 上の写真で見れるように、チューク諸島は素晴らしい珊瑚礁と点在する綺麗な小島があります。
この小島の中に宿泊施設があるところもあり、満点の星空を見ながら宿泊することができます。
世界的に有名な沈船は、波の穏やかな環礁内にありますので、崩れること無く原型を保っています。
船体には数多くの美しい珊瑚が付着していて、カラフルな熱帯魚の他、シャーク、バラクーダ、ギンガメアジ、
カスミアジ、ウミガメ等、小物から大物まで見ることが出来ます。沈船の多くが戦争で沈められた日本の輸送船
ですので、船体内に砲弾、大砲、戦闘機、トラック、ドラム缶、生活用品等の色々な補強物資が積載していて、
当時の様子を垣間見ることができます。

 一方、陸の上では観光客相手のレストランやバーなどは殆ど無く、非常にローカルな雰囲気の島です。
タクシーも殆どありませんので、徒歩で散策していると、出合った島民の方から素敵な笑顔と、たまに「こんにちは」
と日本語で挨拶されました。

 

チュークでのダイビングの仕事 Dive esuch

 チュークではファンダイブが中心で、ダイビング講習は殆ど行われていませんでした。インストラクターの視点から
チュークの海を見ると、原型を留めている多くの沈船と元気な珊瑚礁、大物から小物まで楽しめる生物達を波の穏
やかで、流れも少ない環礁の中で見れるので、講習にもファンダイブにも最適なポイントだと思いました。

 チュークに行ってみて Dive esuch

 小さな頃から沈没船に凄く興味があって、いつかはチューク諸島に行ってみたいと思っていました。
実際潜って見てみると、60年前に戦争で沈んだ船なのに保存状態が良く、船の中には、戦車、大砲、
機関銃、戦闘機、機関銃の弾、日常生活品、ドラム缶等が沢山積載されたままで、映像の中でしか見たことの
無い当時の戦争の様子に、少しだけ近づけた様な気がしました。
この様な綺麗な珊瑚礁の海を見ながら、当時の軍人や船員の皆さんがどの様な気持ちで生活していたのか。
戦争を体験していない私には、なかなか想像しづらい事ですが、船内にある日用品等を見て、当たり前の事ですが、
戦争の中にも、今の私たちと同じ日常生活があったんだと感じられました。

また、島の方々は携帯電話やテレビなどの文明の利器に振り回せることなく
昔ながらの生活を穏やかに営んでいる姿を見て色々感じることもありました。
 今回、初めて来てみて日本からこんなに近い島に、こんなに素晴らしい海と自然が残っている事に感動しました。

最後に、今回色々お世話になりましたブルーラグーンの吉田さん、
主に水中ガイドをしていただいたニック、その他スタッフの皆さん
本当にありがとうございました!

 

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